シールの打ち変え工事というのがあります
シーリングとは
外壁塗装工事の中で、シールのうち替え工事というのが入る場合があります。
これが一体何なのかということから始めたいと思います。
家の外壁で最近の住宅によく見られる、サイディングという種類の壁があります。
これはサイディングボードというものをを一枚一枚張り合わせた作りになっている外壁で、継ぎ目の部分にゴム状のものが埋め込まれています。
このゴム状の部分がシーリング材です。
サイディングではない他の種類の壁の住宅でも、石張りのタイル目地の部分や窓ガラスのサッシの周り、屋根やバルコニーなどに存在する隙間の部分を防水のためにシーリング材で埋めている部分があります。
このシーリング材が劣化していると防水に影響があり、家の劣化につながるので、交換(シールの打ち変え工事)を行います。
このように、現代家屋のどこかにたいていシーリングの部分が存在しています。
一般的にここはとても傷みやすい部分といわれています。塗装工事のさいには、上から塗料を塗ることになります。
塗膜に隠れてしまえばわからなくなりますが、傷んでいることには変わりありません。
できたら塗装の前に、シーリングの全面打ち交えを行なってから塗装をするのがいいわけです。
新築の家は、上から塗装をしていないため、シールの部分が直接日光に当たる状態になっています。
そのため、とても傷みやすく、特に日当たりの良好な南側の壁では、傷みが激しくなります。
また、サイディング外壁だけではなく、同じように、ボードを張り合わせたような状態の壁であるALC住宅の目地はもちろん、モルタル外壁のような1枚壁にもシーリング工事はおこなわれます。
モルタル壁の場合は、目地のシーリング工事というものではなく、クラック(ひび割れの補修)です。
クラックの隙間にシーリング剤を埋め込み、その上から塗装を施すことで、補修部分をまわりの壁と馴染ませることができます。
塗装工事においてはこのシールの部分は必ず点検を行います。
傷んだシーリングをそのままにして行なった塗装工事は、品質が低くなってしまうのです。
一般的な塗装工事においては、ほとんどのお宅が目地や窓周りなどのシーリング部分に傷みがみられ、補修をしています。
もっとも目だつのは、目地のシーリングのひび割れです。